ゼロテクノの技術 ~ 研究開発の歴史
1992年、大分大学工学部福祉環境工学科の佐藤嘉昭教授らが、大分県生コンクリート工業組合、全生連九州地区本部と共同し、生コン工場から排出される廃棄物「コンクリートスラッジの再資源化に関する研究」をスタート。
1999年、平成11年度大分県地域活性化創造技術研究開発補助金をいただき、大分県生コン工組とともに「コンクリートスラッジの再資源化を目的とした完全リサイクルシステムの構築に関する研究」を行いました。
2000年、「高機能化回収水処理システムを用いた再資源処理技術の実用化に関する研究開発」を独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「平成11年度ベンチャー企業支援型地域コンソーシアム研究開発」の補助金支援にて行い、遂に「コンクリートスラッジの風力粉砕処理技術」を確立。コンクリートスラッジ微粉末(PDS:Pulverized Dry Sludge)(2001年10月商標登録)が誕生しました。
2001年11月、このPDSの研究開発に従事した人々が中心となって大学発ベンチャー企業「株式会社ゼロテクノ」を設立。PDSに加え、大分大学とともに、石炭火力発電所から排出されるフライアッシュを改質処理して機能的なコンクリート用混和材を創り出す研究開発に乗りだしました。
2004年、NEDOの研究開発プロジェクトによる支援にて「焼成工程を備えた風力粉砕処理技術による石炭灰の改質」の研究を太平工業㈱大分支店と行いました。
2005年、試験装置(ラボ機)の開発に成功し、高品質フライアッシュ(CfFA:Carbon-free Fly Ash)(2008年5月商標登録)が誕生しました。
2006年には、平成18年度(~平成20年度)大分県循環型環境産業創出事業に採択され「石炭灰の改質処理システム」の開発を行い、パイロットプラントを製作。
2007年、新日本製鐡㈱大分製鐡所構内にパイロットプラントを据え置き、新日本製鐡㈱大分製鐡所及び太平工業㈱との共同研究開発を行いました。
2008年~2010年まで、パイロットプラントの性能向上のためのCfFA試験製造及び、試験施工を経て、CfFAを製造する技術を確立。 また、これと同時期に国土交通省による「住宅・建築関連先導技術開発助成事業(平成20~22年度)」に採択され、CfFAを使用した再生骨材の利用法に関する研究等を行いました。
2010年3月、株式会社ゼロテクノジャパンを設立、同年12月には大分事業所(CfFA製造工場)を竣工。
2011年1月よりCfFAの本格製造を開始しました。現在も4名のゼロテクノ技術者が大分大学コンクリート工学研究室に在籍し研究開発を継続するとともに、大分事業所で製造されるCfFAの品質管理等もを行っています。